集患

来院経路分析のはじめ方|患者はどこから来ているかを可視化する

来院経路分析を始めるための要点は3つです。

  1. まず問診票に一問足す — 「当院を何で知りましたか」で経路のおおまかな内訳が分かる
  2. Web経路はGA4とGoogleビジネスプロフィールで補う — 検索・広告・地図の数字を確認する
  3. 数字は「何にお金と時間をかけるか」を決めるために使う — 分析は判断のための手段

「広告費をかけても来院につながっている実感がない」——その原因の多くは、患者がどこから来ているかを測っていないことにあります。本記事では、専門ツールがなくても今日から始められる手順を解説します。

なぜ来院経路分析が必要なのか

集患の施策は、MEO・Web広告・SEO・看板・紹介など多岐にわたります。予算もスタッフの時間も限られる中で、すべてに全力を注ぐことはできません。

来院経路が分かっていないと、「なんとなく効いていそう」という感覚で予算配分を決めることになり、成果の出ない施策にお金と時間を垂れ流しかねません。逆に、経路が数字で見えれば、効いている施策に集中し、効いていない施策を止めるという当たり前の判断ができます。分析の目的は、この判断材料を得ることです。

ステップ1:問診票に「一問」を足す

最も手軽で、かつ効果が大きいのがこれです。問診票やWeb予約フォームに、次の一問を加えます。

当院を何で知りましたか?(あてはまるものに○) □ ご紹介 □ Google検索 □ Googleマップ □ ホームページ □ 看板・通りがかり □ SNS □ その他(   )

初診時にこれを記録するだけで、来院経路のおおまかな内訳が毎月見えるようになります。集計は月1回、選択肢ごとに数えるだけで十分です。ツール導入前に、まずここから始めるのが現実的です。

ステップ2:Web経路を数字で補う

問診票は「きっかけ」を把握できますが、Web上の詳しい動きまでは分かりません。ここを補うのが以下の2つです。

Googleビジネスプロフィールの数値

Googleビジネスプロフィールには、検索でどれだけ表示されたか、電話・ルート検索・サイトへの遷移がどれだけあったか、という数値が用意されています。MEOの効果を測る一次データとして確認します。

GA4(Googleアナリティクス)

ホームページからの集患を測るなら、GA4を導入します。分かることの例は次のとおりです。

  • どの経路(検索・広告・SNS・地図)からサイトに来たか
  • どのページがよく見られているか
  • 予約フォームや電話番号のタップにどれだけ進んだか

Web予約や電話タップを「コンバージョン(成果)」として設定しておくと、経路ごとの成果まで追えます。

ステップ3:数字を突き合わせて判断する

問診票(実際に来院した人の経路)と、GA4・Googleビジネスプロフィール(Web上の動き)を突き合わせると、より確かな判断ができます。

見えてきたこと打ち手の方向性
Googleマップ経由の来院が多いMEO・口コミ対応を強化する
Web検索経由が多いホームページ改善・SEOに注力する
広告経由が少ない・単価が高い広告のターゲットや訴求を見直す
紹介が多い紹介元との関係づくりや院内体験を磨く

大切なのは、分析のための分析にしないことです。毎月「今月はどこからの来院が増えたか、どの施策を続け、どれを見直すか」を1つ決める——このサイクルを回すだけで、集患の精度は着実に上がります。

医療広告のルールとの関係

来院経路を測るために広告やLPを増やす場合も、医療広告のルールは適用されます。効果の断定や患者体験談の掲載は避け、客観的な事実の範囲で訴求します。計測と表現のルールは、セットで押さえておくと安全です。

よくある質問

Q. 来院経路分析は何から始めればよいですか? A. 最も手軽なのは、問診票やWeb予約フォームに「当院を何で知りましたか」という一問を加えることです。特別なツールがなくても、この一問で来院経路のおおまかな内訳が見えます。

Q. GA4は入れたほうがよいですか? A. ホームページからの集患を把握したいなら導入をおすすめします。どの経路から来て、どのページを見て予約に進んだかが分かります。問診票の実来院データと突き合わせて判断することが大切です。

Q. 来院経路が分かると何が変わりますか? A. 限られた予算やスタッフの時間を、成果につながる施策に集中できるようになります。数字に基づいて予算配分を決められるようになります。


来院経路分析は、問診票の一問から今日でも始められます。診療科別の最適施策マトリクスや自己診断つきの来院経路分析ワークシート(無料)を使えば、より体系的に整理できます。自院の集患経路と改善ポイントを手早く把握したい方は、無料のマーケ体制診断もあわせてご利用ください。

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